保育東京宣言2016

東京大会趣旨

2020年のオリンピック・パラリンピックは、「東京」で開催されます。1964年の東京オリンピックでは、「世界に追いつけ、追い越せ」を合い言葉に、大会に合わせ首都高速道路や東海道新幹線が開通するなど、都市機能が飛躍的に発展するとと もに、日本の高度経済成長の足がかりをつかみ、世界に向けて戦後の復興をアピールする最高の機会となりました。2020年東京オリンピック構想の招致コンセプトは「Discover Tomorrow 〜未来（あした）をつかもう〜」。世界のスポーツ界が急速な変化や様々なチャレンジに直面する中で、オリンピック・パラリンピックの価値を次世代に受け継いでいくことを訴え、招致を実現したのです。
我々、保育界においても、世界のスポーツ界と同様に急速な変化や様々なチャレンジに直面しております。子ども・子育て支援新制度がスタートして丸一年経過した年に、この大会を東京で開催できることの意義を考えると、「次世代に大きなレガシー（遺産）を残す」というキーワードが、第59回大会の大きな役割と重なって見えてきます。
我々が迫られている急激な変化とは、少子高齢化社会とそれに対応するための制度、子育て環境、保護者の価値観、保育に求められるニーズなど多岐にわたります。そしてこれらの変化に対する様々なチャレンジが求められているのです。
この大会は、様々な課題や問題点を具体的に話し合える絶好の機会です。新制度の下での保育における養護と教育とは？保育の質の向上とは？そして求められる私たちの役割と責任とは？「見つめよう子どもの心　咲かせよう子どもの未来（あした）」を合言葉に首都東京に集い、意見を交わし学び合い「保育東京宣言2016」を掲げましょう。そしてその宣言が、保育界の次世代への大きなレガシーになることを願って大会を開催いたします。

第59回 全国私立保育園研究大会

東京大会日程